2020夏、海水浴場開設せず!
長文で失礼します。
10日ほど前、神奈川県から提示された海水浴場開設に向けてのガイダンスを受けて、海水浴場の開設主体の各市町による判断が昨日で全て出揃いました。
結果、今年の夏は神奈川県内のすべての海水浴場が開設しないということになり、海水浴場の付随施設である海の家も出来ないことが同時に決定しました。
非常事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだコロナ感染が完全に治まったとはいえない状況で、一色海水浴場の各海の家の建設申請書の提出もペンディングされたまま不開催の決定、、、。
今年は2001年にオープンしたUMIGOYAが20年目の節目の年だったこともあり、いろいろやりたい事もあったのでシンプルに残念な気持ちです。
コロナ自粛のさなか、数ヶ月前から数多くの方に、
「今年の海の家はどうなるの?」
「今年も出来ると良いね!」
「楽しみにしてるよ!」
不安・心配・期待のいろんな声をかけていただきました。
実際コロナ感染の影響がどう推移するのか誰にもわからない状況のなか、多くの方にお気遣いいただいて本当に感謝いたします。
さて、20年ぶりに海の家の建設の無い初夏の葉山、気持ち良く海で漕いだり山で走ったりしながら、海水浴場の無い海や海岸どうなってしまうのだろうと妄想するとなんだか無茶苦茶になりそうなイメージが湧いてきてしまうのですが。
この機会を海水浴場開設期間外でも皆んなが楽しく海・海岸を楽しむ新しい海辺のライフスタイルが生まれる良いチャンスにすることも出来るかなと。
海水浴場が開設されない事で危惧される事は、
1. 遊泳される方と、マリンスポーツをする方、釣りをする方、の境界線が無くなる事による事故やもめ事・苦情の発生。
2. ここ5.6年に渡ってジェットスキーやプレジャーボートのユーザーにお願いしてきて定着してきた海岸近くへの進入禁止、徐行のお願いが遊泳エリアやライフガードがいない事によりその流れが反故になってしまうかも?
3. 浜に飲食物やBBQ用具を持ち込む方が増え、ゴミの不法廃棄が相当量増えそう。
4. 日陰の確保が難しく、水分補給不足も相まって日射病や熱中症で倒れる方が続出するのでは?
5. 出来立ての安全な食事を提供する海の家が無いので、買ってきた食べ物やBBQ食材の安全な温度での保存が難しいので、下痢や吐気など食中毒が増えそう。
6. いろんなことを危惧するあまりにあれもダメこれもダメといろんな規制が出来、コロナ自粛以上に自粛警察が徘徊するのでは?
7. 気持ちが良く、楽しいビーチで無くなってします。
という感じですかね。
約20年一色海水浴場に関わった私の私見としては以下のような調整が出来ればなあと、
1. 2.の境界線はなかなか難しいですが、
⁂一番弱者である遊泳者向けにはロープは無くても目印のブイを用意するなどして、遊泳者がいる時は釣りやマリンスポーツは控える。
⁂夏と同様、ブイの設置などによるマリンスポーツゾーンを設けてジェットスキーやプレジャーボートの海岸近くへの進入禁止を維持する。
⁂浜からの釣りは、人のいない時間や海上の利用者を考慮してもらい、場所・時間を調整していただく。
3. ゴミの問題は、基本ゴミは持ち帰ってもらう事を基本としながら、海水浴場を設置してる時はここ数年葉山町と共同で取り組んできたゴミの有料での買取や、ペットボトル、アルミ缶等のリサイクルゴミの回収等を昨年までも活躍してくれたゴミ対策のNPO団体や有志ボランティア等で対応出来れば。
4. 海の家が無くて一番ダメージが大きいのは影場が無いことでしょうねー。
砂浜と海の家の関係は砂漠とオアシスの様なもので、オアシスがあるから砂漠を旅できるし、海の家があるから灼熱の砂浜で日光浴も出来ます。
5. 食の衛生管理を考えると、
⁂買ってきた食べ物は浜に来てすぐ食べる
⁂近隣の飲食店を利用していただく
浜にケータリングを頼む強者も現れるかも?
昨日の鎌倉市・逗子市・葉山町の共同声明で以上の理由もふまえてこのエリア・海岸への来場自体の自粛も訴えているので、もしかしたら公営の駐車場を夏もすべてクローズにするなんて動きになるかもしれません。
夏のピーク時の海岸の混雑は間違い無くコロナ感染リスクを考えると危険です。
しかし、少ない回数でも短い時間でも、海風に当たりながら日光浴を楽しんでいただけることが可能になる様な工夫が話し合われ、実現することを期待しますし協力していきます。
UMIGOYAに出来ること、、、。
器用ではないので、すぐにあんな事こんな事とアイディアがどんどん出ては来ませんが、この特別な年の状況をただ乗り切るだけで無く、限られた状況の中でも楽しめる・何か・を海に限定せずに熟慮していきます。
長文お付き合いいただきありがとうございました!